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イベント

【10月4日開催】講演会「世界の美術の中心へ――藤田嗣治と岡田謙三の1949年」

2次世界大戦後、美術の中心はパリからニューヨークへと急速に移行していきました。その変化をいち早く体感していた日本人画家の一人が、1949年に渡米した藤田嗣治でした。ニューヨーク滞在中の藤田は、日本にいた岡田謙三へ宛てた書簡のなかで、現地の美術館や画廊、都市生活、そして芸術環境の圧倒的な刺激について語っています。本講演では、その書簡の一部を紹介しながら、岡田が渡米を決意する時代背景と、戦後日本美術における「越境」の意味を考察します。二人の軌跡を通して、世界美術の地図が塗り替えられてゆく歴史的瞬間を読み解きます。

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概要

日時:2026年10月4日(日)13:30~15:30(終了予定)
講師:ポーラ美術館主任学芸員 内呂博之氏
料金:無料(尚、美術館チケットのご提示をお願いたします)※参加ご希望の方は、事前にお申込みください
会場:軽井沢安東美術館1F サロン ル ダミエ


[講師プロフィール]

ポーラ美術館主任学芸員 内呂 博之(うちろ ひろゆき)

2001年、東京藝術大学大学院博士後期課程中退後、公益財団法人ポーラ美術振興財団ポーラ美術館学芸員(-2013年)。2014年より公益財団法人金沢芸術創造財団金沢21世紀美術館コンサベーター兼キュレーター(-2018年)。現在、ポーラ美術館主任学芸員。専門は美術作品の保存修復、近現代美術史、藤田嗣治研究。

おもな展覧会は、「レオナール・フジタ―私のパリ、私のアトリエ」(2011年)、「フジタ色彩への旅」(2021年)、「シン・ジャパニーズ・ペインティング」(2023年)。『もっと知りたい藤田嗣治生涯と作品』(2013年)、『藤田嗣治画集』(2013年)、『猫と藤田嗣治』(2018年)の共著がある。



[展覧会概要]

生誕140周年記念企画「ニューヨークの藤田嗣治」

会期:


第二次世界大戦後、「民主主義への転換」と「表現の自由の獲得」を理念に掲げる美術団体の設⽴が相次ぐなか、戦時下に作戦記録画を描いたことが理由で「戦争協⼒者」と見なされ、画壇での居場所を失いつつあった藤田嗣治(1886-1968)は、自由な創作を求めて⽇本を去ることを決意します。1949年3月、⽇本を後にした藤⽥が最初に向かったのは、パリではなくニューヨークでした。彼の念願であった⽇本からパリへの直接渡航は叶わず、まずは渡⽶したうえで、最終的にパリに戻るルートをとったといわれています。いずれにせよ藤⽥が⽇本を去ることを決断してから、すでに約3年の月日が流れていました。


⽇本を⾶び出した藤⽥が求めたのは、「萬世不滅の傑作」を後世に残すことでした。ニューヨークでは、⽇本とは異なる解放感や豊富な画材に囲まれ、新たなモチーフや技法に挑戦しながら、制作活動に没頭していきます。ニューヨークでの約半年間の成果を発表した、マシアス・コモール画廊(Mathias Komor Gallery)での個展(1949年11⽉10⽇〜26⽇)は、予想以上の成功を収め、画家「Foujita」の才能を改めてニューヨークの美術界に示しました。この個展は、欧米のアートシーンにおいて自身の存在感を依然として示せたこと、また最終⽬的地であるパリへの渡航を確かなものにしたという点で、画家にとって極めて重要な意味をもったといえるでしょう。このニューヨーク滞在は、彼のその後の創作に明らかに影響を及ぼすことになりました。

軽井沢安東美術館は、この1949年に制作された傑作《猫の教室》をはじめ、ニューヨークの個展に出品されたと考えられるいくつかの重要な作品を所蔵しています。本展では、⽣誕140周年企画「ニューヨークの藤⽥嗣治」と題し、藤田作品を多数収蔵するポーラ美術館や目黒区美術館の協力を得て、ニューヨークで制作された作品を中⼼に、戦後の東京からニューヨーク、そしてパリへ再び戻るまでの藤⽥の活動をご紹介します。1949 年の個展のみならず、ニューヨークへ旅⽴つ前の作品や再びパリに渡った後の作品にも⽬を向けながら、藤⽥の画⾵の連続性や変化を探ります。

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